虚々実々徒然草

五十代半ばの男性車椅子生活者の日記です。

夕潮にほふ

けふもまた体温超えの暑さなり雨足らぬまま梅雨明けて、夏

ひとしづくまたひとしづく肩に落つ車椅子押すヘルパーの汗

シキソクゼクウクウソクゼシキ地下鉄の向ひの席のま乙女の腿

麻痺の吾も一票投ずヘルパーの友がひた推す女性候補

奢るからビアガーデンについて来な 三年ぶりに会ひしK言ふ

おそ夏の上野間駅や対向の列車待つ間を夕潮にほふ

穏しかる電車の揺れに委ねつつつひに眠りへ落ちゆかむとす

これらは四年前の『短歌』作品です。如何。

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