2016-01-23 夕潮にほふ 佳久徒然草 けふもまた体温超えの暑さなり雨足らぬまま梅雨明けて、夏 ひとしづくまたひとしづく肩に落つ車椅子押すヘルパーの汗 シキソクゼクウクウソクゼシキ地下鉄の向ひの席のま乙女の腿 麻痺の吾も一票投ずヘルパーの友がひた推す女性候補に 奢るからビアガーデンについて来な 三年ぶりに会ひしK言ふ おそ夏の上野間駅や対向の列車待つ間を夕潮にほふ 穏しかる電車の揺れに委ねつつつひに眠りへ落ちゆかむとす これらは四年前の『短歌』作品です。如何。