虚々実々徒然草

五十代半ばの男性車椅子生活者の日記です。

人造の闇

行き先は夏の港ぞ人造の闇突つ走る列車に揺られ

人造の闇に轟き止まずして港に向ふわれが列車は

地下鉄に約十五分揺られつつどちらが北か分らなくなる

名古屋港ガーデン埠頭に汝れと来て胸深く吸ふあをき潮風

アクアリウムチャップリンなり飄々と大水槽を泳ぐ翻車魚

渇水の湖いくつ土石流犠牲者生みて梅雨深みゆく

泥水に溺れてゐたりこんな夢現実にゆめ起きないでくれ

上記の『短歌』作品は、二年前の初夏に作ったものです。如何。

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