虚々実々徒然草

五十代半ばの男性車椅子生活者の日記です。

ついに、その日が

お互いがお互いを『生涯』の『パートナー』として認め合うようになって、数年が過ぎた昨年の秋、ついに、その日が訪れました。ちょうどその日は、私の生活している障害者支援施設の施設内喫茶が催されている日でした。普段、彼女は周りの視線を気遣い、私の傍へは寄って来ませんが、なぜか、その日は私の隣へ彼女自ら来たんです。そして、何か言いたそうにもじもじしています。何?って聞くと、口語障害で自らの口では言葉が喋れない彼女は、足で床に『私は貴方の妻よ』って書いたんです。本当にって聞き返すと、そうと頷きました。『正式には入籍しないつもりというか、おそらく二人をめぐる諸事情でできないだろうと思うけれど、それでも良いのかい?』と尋ねると、大きく『良いわ!』と、足でサインしてくれました。私は嬉しくて嬉しくて嬉しくて涙が溢れて来ました。その日(2014年10月24日)が私たちの『パートナー(結婚)記念日』です。