虚々実々徒然草

五十代半ばの男性車椅子生活者の日記です。

2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

残月

外出時マスク着用の義務が増えここの施設の冬が始まる 職員みなマスクに顔を覆ひつつここの施設の冬が始まる 流感の予防接をけふ終へてここの施設の冬が始まる 喪を知らすふみが届きぬ山茶花に山茶花梅雨の降り注ぐ午後 奪はれし魂なのか にしぞらにかみふう…

麻痺ゆゑに

あしたには熱が下がるよゆるやかに移ろふしろき雲のささやき 冬将軍退く気配なし節分の夕べを五日連続の雪 鬼の役に徹して愉し仲間らに追儺の豆を投げられ放題 麻痺ゆゑに喋れぬ君の右足に床に書きたり「チョコをあげるね」 面会に来てくれし母自らの診察予…

幾たびも

秋天にひとひら浮びゐる雲や母の作れる餡巻きに見ゆ 豆腐屋の喇叭が聞ゆ潮匂ふちとせ小路の夕焼けこやけ 赤とんぼハミングすれば胸熱し母に会ひたくなりて候 タクシーと電車乗り継ぎ九十分やうやく荒古のわが家に着けり 施設でのベッド暮しの代償ぞ五秒たり…

己焦るな

三日後に締め切り迫る歌稿あり未だ一首も思ひ浮ばず 三日後に締め切り迫る歌稿あり己焦るな何とかなるさ 締め切りが迫れば迫るほど愉しこの感慨を一首に詠まむ 締め切りがあること自体うれしくてまた励みなり歌詠みの悦 天災の多く襲ひしこの年も柿に稔りの…

『短歌』を載せました!

きらめきの天使と雪を詠みにけり雪の怖さを知らざるわれは 自立への意欲衰ふ介護士に日々穏やかに介護されつつ どのやうな歌を詠んだら良いだらう迷ふ愉しさわれにまだある 歳晩の施設の門に見送りぬ里帰りする君の背中を 幸せと言へば言へるか仲間らとまた…

『夢』で妻に励まされた!

二日間程、怠けてしまった。そんなに『短歌』を作っていたわけではない。だけど、何も書きたくない時ってあるじゃないか。そう思っているのだが。昨夜の『夢』で、『彼女(妻)』が言うには、『貴方は、いつもいつも、そういう逃げ口上ばかり言ってるけど、貴…

もう少し『濃密』に語らいたい!

きょうは、『クリスマス・イヴ』です。世間では、愛する家族や友人・恋人同士が、『愛』と『絆』を確かめ合い、深め合う日です。俺は、そう思っています。また俺は『キリスト教』の『信者(教徒)』ではありませんが、このような日があった方が良いと思って…

『年賀状』を『印刷』し始めた!

昨日より『年賀状』の『印刷』をし始めた。去年は義弟の喪に服していたため、『今年』の『賀状』は書かなかった、二年ぶりの作業である。きょうの現在の『段階』で『賀状』の『通信面』のみが刷り上がった。この次の『段階』は、『宛て名』の『印刷』である…

『冬至』ですね!

きょう、日本では一年の内で『昼』の『時間』の『長さ』が最も短いとされる『冬至』ですね。『南瓜』を食べたり、『柚子湯』に入ったりしてますか。寒い日の夜は、愛しい愛しい妻と仲睦まじく『愛』を育み合い、『絆』を深め合いたいものです。もちろん、『…

『師走』も二十日を過ぎましたね!

師走も二十日を過ぎて、何となく慌ただしくなって来ましたね。気忙しくなって来たいまの『時期』だからこそ、下の『写真』のような『風光明媚』な『海沿い』をのんびりと『旅』してみたい。賢明な読者の皆様は、そう思いませんか。できれば、愛する『彼女(妻…

不思議な『夢』を観た!

昨夜、不思議な『夢』を観た。いつもの『夢』ならば、お互いに『麻痺』の消え失せた姿になって愛に溢れた『営み』をするのだが、昨日の『それ』は違っていた。『彼女(妻)』も俺も平常の障害を持った『身体』のままの『状態』で、『濃密』な『愛』の『営み』…

『夢』の中では

毎夜のように見る『夢』は、の後に書く『言葉』を、賢明な『読者』の皆様は、もう御察しがついていられるだろう。そう、『彼女(妻)』との『愛』に満ち溢れている『営み』である。その『夢』は、夜毎のように見ても見厭くことを知らない。実現することがほぼ…

『祭り』に連れて行ってやりたい!

こんにちは。下の二枚の『写真』は、俺の故郷の『八幡神社』の秋の『祭礼』の様子と、愛しい愛しい『彼女(妻)』の手です。一度で良いから、妻に、俺の故郷の祭礼を見せてあげたいと思っています。そうしたら、妻との『絆』も一段と『強固』なものになりそう…

『師走』も『折り返し点』を過ぎました!

きょうの『正午』が『今月(師走)』の『折り返し点』でした。つまり、今年も残り半月を切ってしまった。五十代も半ばを迎えようとする俺にとって、この『時間』の『流れ方』は、あまりにも速過ぎる。且つ、『年齢』を重ねるにつれ、その『時間』の『流れ方』…

『翻車魚(まんぼう)』のように

この『写真』は、昨年の初夏に行った名古屋港水族館の『巨大水槽』を悠然と泳ぐ『翻車魚(まんぼう)』です。この翻車魚のように、何ごとにも捉われることなく、『マイペース』を保ちつつ、怒らず媚びず阿らず憎まず生きてみたいですね。まあ、この世智辛い…

『ライフワーク』の『短歌』を作らねば

高校生の時から『短歌』の『同人誌』に入って、毎月、『短歌』をその会に投稿している。今月もその投稿の『締め切り』が迫って来ている。だけど、まだ『一首』も作れていない。彼女(妻)は昨日から恒例の『リハビリ』のための『帰省』に出掛けている。妻が励…

妻との『電車旅』がしたい!

俺は『介護ヘルパー』との『電車』の『旅』が好きです。どうやら『彼女(妻)』も『電車』での『外出』が好きなようです。つい三日前も妻ひとりでこっそりと電車での『外出(買い物)』を愉悦しんで来たみたいです。妻も『介護ヘルパー』なしでは『外出』が『困…

ほっこりとまったりと

俺の左隣か右隣に『彼女(妻)』がいるだけで、気持ちが和んで来ます。いまの『流行』の『言葉』で言うと、気持ちが『ほっこり』として来ます。『彼女(妻)』が隣にいてくれるだけで、まったりとした『時間』が過せます。そう感じさせてくれる『唯一無二』の『…

『希望』の『光り』が

午前中に『彼女(妻)』と話す時間があり、その時に『私、貴方と買い物デートがしたいわ!』と彼女から言って来ました。その七分後、『ゴメン、あれはジョークよ』と、周りにいる人の眼を気にしてか、前言を翻し、ごまかそうとする彼女(妻)でした。ほんとは、…

出逢う前に

この世に『もし』という『仮定』の『世界』が『実在』していたら、現在の『彼女(妻)』と出逢う前に、他の『女性』と結ばれ、『家庭』を作っていたかもしれない。もし、俺の『障害』の『程度』がもう少し『軽度』だったならば。そういう『愚痴』をいつまで…

あまり感じません!

現在の『彼女(妻)』以外の、俺の身近にいる『女性』に対して、『女性』をあまり感じないのはなぜだろうか。それが、『惚れた』ということなのだろう。『彼女(妻)』には少し『小悪魔』のような『要素』が存在する。そこに俺が惚れてしまったのだ。妻の少し『…

もう少し早く出逢えていたなら

彼女ともう少し早い時期に、例えば二十年前に出逢うことができていたなら、正式に結婚できていたかもしれないし、彼女との間に子供もできていたかもしれない。そんなことを思うと、彼女(妻)をもっともっともっと大切にしなければならないと思っています。…

続・良い『関係』に

もし、この世から、妻がいなくなったら、俺はもう『腑抜け』のようになってしまうだろう。漠然とながら、何故か、そんな気がする。『男』って、そんな脆弱な『生き物』なんだと思います。きょうは妻の週に一度の『リハビリ』で『帰省』する日です。ですから…

来年こそは

きょうからは、『生涯』の『パートナー』である彼女のことを、この『ブログ』の中では『妻』と書きます。その妻と二人きりの時間を作りたい。それが、来年の俺の『課題』です。具体的には、近くの『小公園』や『喫茶店』で、『デート』を愉しみたい。自己主…

男性ですので

現在、同じ障害者支援施設の中で別々の部屋で(風紀上の問題で)暮している俺らですが、俺も男性ですので、たった一夜でも良いから彼女と一緒に過したいと思っています。彼女もそう願っているだろうと思われます。重度障害者である彼女は、おそらく現在まで…

ついに、その日が

お互いがお互いを『生涯』の『パートナー』として認め合うようになって、数年が過ぎた昨年の秋、ついに、その日が訪れました。ちょうどその日は、私の生活している障害者支援施設の施設内喫茶が催されている日でした。普段、彼女は周りの視線を気遣い、私の…

そういうふうに『意識』し始めたのは

現在の『彼女』と、徐々に良い『関係』を築き始めたころ、ちょうど『東日本大震災』が起り、『家族』の『絆』が、いかに『大切』で、且つ、とても『重要』であるかを痛感させられました。彼女もそう言っています。彼女に『パートナー』になって欲しいと真剣…

良い『関係』に

いまから十八年前、私が三十五歳の時、それまで私の介護を献身的にやってくれていた両親に健康上の問題が生じ、初めて親元を離れ、障害者支援施設での生活に移行しました。その施設に彼女も同時期に入所して来ました。彼女は養護学校時代の二年後輩で、学校…

おはようございます!

おはようございます。正式に入籍してはいませんが、『妻』と呼ぶべき『女性』が、私にはいます。彼女は、そのことを表向きには『否定』してはいますが、内心では私のことを『夫』と思って慕ってくれています。その彼女を真剣に愛しています。

御挨拶

はじめまして。小嶋佳久(こじま よしひさ)と申します。五十代半ばの車椅子生活者です。心に去来する思いを『短歌』という『詩形』を借りて綴っています。昨年の秋、良き『伴侶』を得ました。その人との『心』の『交流』を中心に綴って行こうと思っています…