虚々実々徒然草

五十代半ばの男性車椅子生活者の日記です。

麻痺ゆゑに

あしたには熱が下がるよゆるやかに移ろふしろき雲のささやき

冬将軍退く気配なし節分の夕べを五日連続の雪

鬼の役に徹して愉し仲間らに追儺の豆を投げられ放題

麻痺ゆゑに喋れぬ君の右足に床に書きたり「チョコをあげるね」

面会に来てくれし母自らの診察予定をまづわれに言ふ

離れ暮す麻痺重き吾を思ひつつ眠られぬ夜のあると言ふ母

心配事もう増やすなと数へ歳八十歳の母に言はれつ

過去の『短歌』をまた載せました。御感想を御聞かせ戴ければ幸甚に存じます。

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