2015-12-31 麻痺ゆゑに 佳久徒然草 あしたには熱が下がるよゆるやかに移ろふしろき雲のささやき 冬将軍退く気配なし節分の夕べを五日連続の雪 鬼の役に徹して愉し仲間らに追儺の豆を投げられ放題 麻痺ゆゑに喋れぬ君の右足に床に書きたり「チョコをあげるね」 面会に来てくれし母自らの診察予定をまづわれに言ふ 離れ暮す麻痺重き吾を思ひつつ眠られぬ夜のあると言ふ母 心配事もう増やすなと数へ歳八十歳の母に言はれつ 過去の『短歌』をまた載せました。御感想を御聞かせ戴ければ幸甚に存じます。