虚々実々徒然草

五十代半ばの男性車椅子生活者の日記です。

赤とんぼ

数日間隔離生活続くとぞインフルエンザに罹りたるゆゑ

一昼夜熱に魘されゐたる友ストレッチャーに運ばれてゆく

赤とんぼハミングすれば胸熱し母に会ひたくなりて候

まつたりと夢見心地の君を見てわれもまどろむ午後のベンチに

へルパーの介助に成りしこの帰省来年もまたお願ひします

三十分置きに尿意を覚えたり働き過ぎのわれの膀胱

君も吾もかの日のやうに熱く熱く愛紡ぎ合ふ孤り寝の夢

これらの短歌は一昨年の秋ごろの作品です。如何。

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