虚々実々徒然草

五十代半ばの男性車椅子生活者の日記です。

法子さん

歌詠むに倦みたりそんなおいらにはネット動画といふ逃げ場ある

車椅子の五人のわれら冬陽浴みいつかおぼろになりゆく会話

豆腐屋の喇叭聞えて来さうなり霜月六日の夕あかね空

しづけさや伊自良の里の汝が家の縁を移ろふわた雲の影

この秋に傘寿迎へし母が言ふ施設を出るな出て苦しむな

法子さん、お元気ですか?凩が庭の楓を虐めてゐます

施設といふ枷を自ら解き放せ けふも来て説く旧友のY

これらの『短歌』作品は、三年前の晩秋の作です。如何。

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