2016-01-14 法子さん 佳久徒然草 歌詠むに倦みたりそんなおいらにはネット動画といふ逃げ場ある 車椅子の五人のわれら冬陽浴みいつかおぼろになりゆく会話 豆腐屋の喇叭聞えて来さうなり霜月六日の夕あかね空 しづけさや伊自良の里の汝が家の縁を移ろふわた雲の影 この秋に傘寿迎へし母が言ふ施設を出るな出て苦しむな 法子さん、お元気ですか?凩が庭の楓を虐めてゐます 施設といふ枷を自ら解き放せ けふも来て説く旧友のY これらの『短歌』作品は、三年前の晩秋の作です。如何。