2016-01-08 宙ぶらりん 佳久徒然草 亡き父が見てゐるやうな長者町後ろの正面だあれもゐない 右耳がほろほろ痒き夕まぐれ桃の匂ひの膝枕恋ふ 聞ゆるは波音ばかり君と吾と野間のなぎさに仰ぐ星空 好きだけど恋人といふ束縛は嫌とのメール 俺、宙ぶらりん 江ノ電の揺れ心地よし街抜けて稲村ケ崎の海のきらめき 拭へども拭へどもなほまとひ付くスライムのやうな名古屋の暑さ おふくろよ達者でゐるか三月に知多に帰りてそれつきり、梅雨 昨年の梅雨の時期、『彼女(妻)』との『関係』が少しぎくしゃくしていた頃の作品です。如何。