虚々実々徒然草

五十代半ばの男性車椅子生活者の日記です。

宙ぶらりん

亡き父が見てゐるやうな長者町後ろの正面だあれもゐない

右耳がほろほろ痒き夕まぐれ桃の匂ひの膝枕恋ふ

聞ゆるは波音ばかり君と吾と野間のなぎさに仰ぐ星空

好きだけど恋人といふ束縛は嫌とのメール 俺、宙ぶらりん

江ノ電の揺れ心地よし街抜けて稲村ケ崎の海のきらめき

拭へども拭へどもなほまとひ付くスライムのやうな名古屋の暑さ

おふくろよ達者でゐるか三月に知多に帰りてそれつきり、梅雨

昨年の梅雨の時期、『彼女(妻)』との『関係』が少しぎくしゃくしていた頃の作品です。如何。

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