2016-01-15 笹飾り 佳久徒然草 明日はきつと雨降るだらう 右の手の小指冷たし昼過ぎてより つぶら実の音符のやうなプラタナスららばいららばい雨に眠れる エレベーターに地上に着きぬそこはもうあをき潮風吹く名古屋港 黙しつつ汝れと見てゐる翻車魚が飼育員より餌啄むを 存分に孤を愉しむか水槽の底にぬらぬらうごめける蛸 長老の面構へして動じざり大水槽の底にゐるクエ 笹飾りその短冊に見つけたり 啓志の本音聞かせてよ ゆな 一昨年の夏の『短歌』作品です。最後の一首を作った後、『彼女(妻)』と心の『契り』を交した次第です。如何。