虚々実々徒然草

五十代半ばの男性車椅子生活者の日記です。

笹飾り

明日はきつと雨降るだらう 右の手の小指冷たし昼過ぎてより

つぶら実の音符のやうなプラタナスららばいららばい雨に眠れる

エレベーターに地上に着きぬそこはもうあをき潮風吹く名古屋港

黙しつつ汝れと見てゐる翻車魚が飼育員より餌啄むを

存分に孤を愉しむか水槽の底にぬらぬらうごめける蛸

長老の面構へして動じざり大水槽の底にゐるクエ

笹飾りその短冊に見つけたり 啓志の本音聞かせてよ ゆな

一昨年の夏の『短歌』作品です。最後の一首を作った後、『彼女(妻)』と心の『契り』を交した次第です。如何。

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