虚々実々徒然草

五十代半ばの男性車椅子生活者の日記です。

不確実の明日

沈丁花匂ふ夕暮れ見つめ合ふわれらに時はうたた寝始む

風神の唸りに応へ雷神が雹降らせたりけふ春一番

まつたりと午後の陽を浴む雛の日の雌雛雄雛の如くにわれら

晴れながら雪降り始む鎮魂の三月十一日午後二時四十六分

汝れも吾も不確実の明日信じつつ笑顔に交す おやすみなさい

さくら木の蕾ふくふく膨らめり恋に励めと囁くやうに

うた詠めといざなふ如し汝が頬のうすくれなゐのけふの夕映

昨年の早春の『短歌』作品です。如何。

f:id:narusehiroo:20151215140119j:plain

f:id:narusehiroo:20151215140113j:plain