2016-01-17 不確実の明日 佳久徒然草 沈丁花匂ふ夕暮れ見つめ合ふわれらに時はうたた寝始む 風神の唸りに応へ雷神が雹降らせたりけふ春一番 まつたりと午後の陽を浴む雛の日の雌雛雄雛の如くにわれら 晴れながら雪降り始む鎮魂の三月十一日午後二時四十六分 汝れも吾も不確実の明日信じつつ笑顔に交す おやすみなさい さくら木の蕾ふくふく膨らめり恋に励めと囁くやうに うた詠めといざなふ如し汝が頬のうすくれなゐのけふの夕映え 昨年の早春の『短歌』作品です。如何。