2016-01-12 宵宮囃子 佳久徒然草 あさつては氏神様の祭礼か木犀の香にふとふと思ふ 秋雨の降りゐる午後を電話すもけふ八十を迎へし母に 村祭りに来よと電話に母言ひて 茹で豆・搔揚げ・寿司の団欒 産土の宵宮囃子聞きにけりひと月ぶりの母の電話に ぎこちなくわが車椅子押し呉れつ福祉学ぶとはにかめる甥 わが言葉幾度も幾度も聴き返しトイレ介助をしてくるる甥 二の腕のほれぼれ太し率先しわれの介助をしてくるる甥 これらの『短歌』は、三年前の故郷の『秋祭り』の折りの『作品』です。