2016-01-22 人生樹海 佳久徒然草 ねむりへと連れ戻さるる抑揚ぞN介護士のモーニングコール 父逝きて七度目の夏迎へつつ人生樹海さまよふばかり ちちのみの彼岸の父よこれからのわれが航路を御示し給へ 願はくば酒酌み交し亡き父と人生論を語り明かさむ どしや降りの石くれ道を迷ひつつ迷ひつつ意識薄れゆく夢 「ハナミズキ」聴けば涙がこぼれ来てつくづく感ず齢五十を 杖代りにわが車椅子押させてと母はささやく傘寿の母は 四年前の夏の『短歌』作品です。如何。