虚々実々徒然草

五十代半ばの男性車椅子生活者の日記です。

人生樹海

ねむりへと連れ戻さるる抑揚ぞN介護士のモーニングコール

父逝きて七度目の夏迎へつつ人生樹海さまよふばかり

ちちのみの彼岸の父よこれからのわれが航路を御示し給へ

願はくば酒酌み交し亡き父と人生論を語り明かさむ

どしや降りの石くれ道を迷ひつつ迷ひつつ意識薄れゆく夢

ハナミズキ」聴けば涙がこぼれ来てつくづく感ず齢五十を

杖代りにわが車椅子押させてと母はささやく傘寿の母は

四年前の夏の『短歌』作品です。如何。

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